ねぇ…気づいてよ?

私は、まぁいいか。と思いつつもホットミルクを一口 口に含んだ。


「おいしー」


私はおいしさのあまり思わず声を出していた。


口の中にふわっと広がるミルクの味と、後からくる少しの苦味。


それが絶妙なハーモニーを引き出しているのだ。


「そんなにおいしかった?」


「うん!!」


浜岡くんは『よかったね』と言いながらホットミルクを口に含んだ。