ねぇ…気づいてよ?

後ろから優が私の名前を呼んでいたけれど…振り向かなかった。


いや、違う…
振り向けなかったんだ…


あんな二人を見るのは辛い。


優の好きな人は、圭ちゃんではない。


でも…優が圭ちゃんを好きになる日は…遠くない気がするんだ…。


「佐々本 おはよー」


下駄箱で靴をはきかえていると、ちょうど田島くんが登校して来た。