圭ちゃんに無視される事が…一番 辛いよ…

「ちょっと圭太、雫が可哀想だよ」


優が私をかばったように言う。


でも圭ちゃんは、そんなのお構いなしに優の手を離さない。


私は立ち止まり、二人が遠ざかっていく姿を ただ見ていた。


「じゃぁ私、先に行ってるね…」


圭ちゃんと優を通り越して早足で歩いた。


少しでも気を緩めたら涙が溢れそうだから…。