ブラック プリンセス Ⅰ 【完】




まっすぐな目で、
また私を睨んだ。



「へぇ。それは誰とでも寝る女だから?」



「そうだ。お前みたいな女に守る価値などない。」



「ふぅん。別に守られようとか思ってないんだけど…てか、あんたに私の価値を決めてほしくないんだけど。………… それになりたくて姫になった訳じゃないから。睨むなら、コイツらにしなさいよ。」



「てめぇ!黙って聞い……
「やめろ。」


キれそうになった蓮を
桐生が止める。



「隼人が決めた姫だ。俺らは何もいえねぇ。それに、コイツらが選んだやつだ。俺は認める。」


「桐生。でもこいつは……」


「噂で人を判断しちゃいけねぇ!」



「クソッ………。」



桐生は
優しいんだな。



さすが総長だ。