だけど、なんとなく謝ることもできなくて、辻村くんもなんだか前より私に壁をつくっているような態度のような気がして。 しかも、7月に入る頃に席替えがあったため、席も離れてしまって余計に話す機会を作れないでいた。 どうしてだろう。 前は。 素直に、謝れたのに。 『……彩織』 不意に、あの時の辻村くんの声が脳裏をよぎって、私の胸がギュッと痛んだ。 「…………」 あーー!! 駄目だ駄目だ! こんなんじゃ、ダメ。 合宿に集中しよう。 そう思って、私はぶんぶんとかぶりを振った。