寒さで目が覚めた訳ではなく、尿意で目が覚めた。 左手首に付けている腕時計を見ると7時30分過ぎだった。 布団から出たくないけど、漏らすのはもっと嫌。 寒さに震えながらトイレへ行く。 ふう、と一息つき、トイレットペーパーの上にある壁に掛けられたカレンダーに視線を向ける。 他の数字よりも輝いて見える14という数字。 今日はバレンタインデー。