俺様ホストに愛されて



も、もしかして



下も、裸?



下着は着てる、よね?



着てなかったら、ただの変質者だ。



一気に顔が赤くなって体温が上昇する。



うわあ、ちょっと待ってよ!



裸とかありえないんだけど。



渾身の力を込めて、再度リュウの腕を上に持ち上げてみた。



逞しい二の腕はヒョイと持ち上がり、なんとか這い出ることに成功。



どうやらあたし達は、ベッドの隅の方に小さくなって寝ていたみたい。



こんなに広くて



あっちの方、かなり空いてるのに。



スヤスヤ眠るリュウの寝顔は、まるで子どもみたい。



だけど、かっこ良くてドキッとさせられた。



うわあ、睫毛長っ。



何センチあるの?



ベッドの上に起き上がり、リュウの長い睫毛を観察するべく顔を近付ける。



マスカラを塗った時のあたしと同じくらいの長さだ。



う、羨ましい。



通った鼻筋に色気のある薄っぺらい唇。



この唇と



キス、したんだよね。