「す、するよっ」 そうは言ったけど どうして…… なんで……? 動けないんだろう……。 すぐ目の前にリュウの唇はあるのに。 「今、自分がどんな顔してるかわかってんのか?」 リュウは固まったあたしを見て、かすれる声でそう言った。 「……っ」 「このまましたらお前は絶対後悔する。それだけは断言出来る」 だから どうして 「あたしのことなんか考えなくていいよ。もうどうでもいいの。後悔したっていいもん」 そう言ってからギュッと目を閉じて、リュウの唇に自分の唇を重ねた。