「なんでだよ?見向きもされねぇ男がいいって言っただろ?」 言ったけどさ。 でもッ 「リュウにそうなって欲しいって意味じゃなくて」 「じゃあなんだよ?」 言わなきゃわかんないの⁉ ホストのくせしてさ。 女の気持ちを汲み取るのは得意のはずでしょ? わけわかんないよ。 「あたしがあなたを男として意識することはないってこと」 そう言った後、スツールからヒョイと飛び降りた。 ふらふらしたけどなんとか歩けるし、酔いも完全に醒めてる。 「じゃあこれで。さよーなら」 そう言ってお店を後にした。