「あ、妃芽〜‼おかえりー」
既に酔っ払っているらしい亜希は、あたしがやって来たのを見て華やいだ笑顔を見せた。
「うまくヨリ戻せた〜?」
ニヤニヤしながら亜希が聞いて来る。
「リュウに全部話したでしょ?」
「だって妃芽一人で頑張り過ぎてるんだもん。つい助けてあげたくなって」
てへっと言ってわざとらしくとぼける亜希に、本当は感謝の気持ちでいっぱいだった。
「ありがとね、2人とも……」
あたしはいつまでたっても亜希に頼りっぱなしだ。
「なぁに言ってんの‼そんなこと気にしないで。さ、飲も?せっかくの奢りなんだし〜!なんなら、一番高いお酒でも注文する?」
冗談交じりに言う亜希の笑顔に、あたしにも次第に笑みが零れる。
大樹はソファーに寝転がって爆睡していた。
その後、あたし達は爆睡してる大樹を放って楽しく飲み続けた。



