そう言われても、あたしにはさっぱり。 だけどニコニコ微笑んでいる姿を見て、渋々納得せざるを得なかった。 視線が痛くて、とにかく早くここを切り抜けたかったから。 「あんた、マジでどこ行くつもり⁉」 大樹と亜希はどこかへ行ってしまったのか姿が見えない。 お店を出たあたし達は、衰えを見せることなく輝き続けるネオン街を足速に駆け抜けた。