「正直さ、心配なんだよ」 急に声のトーンが下がった。 「あいつ、今抜け殻みたいでさ……姫ちゃんと出会う前よりひどい状態だよ」 リュウ……。 ごめんね。 あたしのせいで。 手に持った指輪をギュッと握り締めた。