こんな時いつもは代表が起こしてくれるけど、その代表は2号店の方でトラブルがあったらしく出て行ってしまった。 蓮夜さんもさっきVIPルームに呼ばれて行った。 辰巳さんを起こせそうなのは ぐるっと見回してみたけど うん、俺しかいないな。 仕方ない、これも仕事だ。 立ち上がってゆっくり側まで近付き、恐る恐る声を掛けてみた。 「辰巳さん……指名っすよ」 起きて下さいよ。 そう思いながら返事を待ったけど反応がなかったので、そっと手を伸ばして雑誌を持ち上げた。