さっきまで呆れ顔だった蓮夜さんは、俺の言葉に顔色を変えてニヤッと笑った。



さすがNO.2なだけあるな。



切り返しが早いというか。



とにかくナンバーに入るホストは皆、俺らとは違った独特のオーラがある。



その中に足を踏み入れようもんなら、たちまちのされたように心が怯む。



ナンバー争いは、簡単に見えて実は結構プレッシャーが半端ないのだと教えてくれたのが蓮夜さんだった。



「女だよ。オ•ン•ナ!」



「女……っすか……?」



まさか


あの辰巳さんが⁉



「バースデーの時、今まで女にマジにならなかったあいつがあんなにベタベタしてるとこ見てひっくり返ったろ?どう考えたって女絡みだよ」



やけに自信満々だな。


まるで楽しんでいるようだ。


確かにあの時の辰巳さんの姿には、従業員皆度肝を抜かされた。