簡単に掻き乱して、あたしをドキドキさせるんだ。
「昨日はマジで悪かった。俺、自分がこんな嫉妬深いだなんて夢にも思わなくて……情けねぇよな」
リュウの本音に胸がキュンとする。
ウソみたいに不安が晴れていく。
リュウの言葉一つ一つが魔法の言葉みたいだよ。
「あたしこそごめんね……リュウのお客さんに嫉妬してた」
「やっぱしてたんだ?」
耳元でフッと笑ったのがわかった。
う、なんだか照れる。
この体勢、妙にドキドキするし。
「他の男のことなんて考えらんねぇくらい、俺でいっぱいにしてやるから覚悟しろよな」
そう言った後、リュウの手が着ていたスウェットの下から滑り込んで、直に肌に触れて来た。
「ほ、他の人のことなんて考えてないよ?」
リュウのことしか考えてないのに。
ノボル君との仲をまだ疑ってるの?
髪を掻き分けてうなじにキスを落として来るリュウ。
滑り込んだ手は下着を通してあたしの胸に触れている。
まともに思考回路が働かない。
かすかに残る冷静な部分を頼りに、あたしはリュウに問いかけた。
「ノボル君とは……なにも、ないよっ」
「考えてんじゃねぇか。あいつのこと」



