1人分のスペースに結構余裕があるので、隣に人がいても全然気にならない。
「ん〜、おいしっ」
自然と口元が綻ぶ。
アルコールがこんなに美味しいだなんて、この時初めて思った。
「気に入って頂けましたか?それは当店オリジナルのカクテルなんですよ」
「すみません、うるさくて。すっごく美味しいです!毎日ここに通いたいくらい」
そう言うと嬉しそうに笑ってくれた。
笑顔がとても上品で、大人の男の人って感じがする。
いくつくらいかな?
20代後半くらい?
「ぜひ毎日来て下さい」
はい、と頷きながら返事をすると、その人は再び優しく笑ってくれた。



