俺様ホストに愛されて



なんでそんな風に言われなきゃなんないの?



意味わかんないんだけど。



そもそも、ノボル君に失礼だし。



「なにが言いたいわけ?」



イライラして声が低くなる。



はっきり言え、はっきり。



「そんな怒るなって」



そう言ってコーヒーカップを口に運んだ後、太一は蔑むようにあたしの顔を見た。



さっきまでの穏やかさがウソみたいに、太一は冷たい視線を向けて来る。



どう見ても恨みがこもっているのは明白で


ちょっと怖い。



「なぁ……俺、お前がいねぇと生きてけねぇって言ったよな?」



聞いたこともないような太一の低い声に、あたしは言葉が出なかった。