俺様ホストに愛されて



別にやましい気持ちなんてないけどさ。


離れてると寂しかったりするんだよね。


リュウはいつもと変わらないから、本当に何を考えてるのか全くわからない。



あたしの髪をくしゃっとした後、「おやすみ」と笑ってくれたリュウは



広いリビングの隅にあるパソコンデスクの前に座り、真顔でパソコンのキーボードを触り始めた。



時々しかめっ面を見せるのは、画面の中の内容に問題があるのだろう。



よくわからないけど、パソコンでする仕事も任されているらしい。



相変わらず、仕事のことは一切話してくれないから詳しいことはわからないけど。



でも、頑張ってるもんね。



休みの日にまで仕事して。



「おやすみ」



小さく静かにそう言って、リビングルームを後にした。