俺様ホストに愛されて



「へ〜、そんなことになってたとはね」



高校時代からの親友、亜希(あき)が豪快にビールを口に運んだ。



ゴクゴクッと喉を鳴らしながら飲むその姿は、実に勇ましくて男らしい。



店内には賑やかな声が響き渡っていた。



「でも浮気とか最低‼太一の奴、どこか胡散臭いと思ってたんだ」



テーブルをバンッと叩いた亜希の目は、怒りと悲しみが混ざったようなものだった。



ド派手なメイクにド派手な髪型。

だけどサバサバしてて男っぽい。

人懐こい笑顔は、どこか人を惹きつける魅力がある。

そんな亜希が、大好きだった。



地元の専門学校に進学した亜希と会うのは、実に1年振り。



お互い忙しくて中々会うことが出来ずにいたけど、研修で亜希がこっちに出て来ると聞いて、今日こうして会うことになった。



太一の浮気のことを今日初めて亜希に打ち明けた。



で、今に至るって感じ。