「んっ」 あれ……⁉ なんだかいい香りがする。 それになんだか胸の当たりが重い。 「っ……う……んっ」 そういえばあたし、昨日⁉ ハッとして目を開けると、そこには見覚えのない天井があった。 「やっと起きたか」 へっ⁉ 耳元で聞こえる拗ねたような声。 隣を見れば枕に肩肘を付いてそこに頭を乗せ、涼し気にあたしを見下ろすリュウの顔。 「なっ……なっ」 なんでっ⁉ あたし昨日……途中から記憶がない。