俺様ホストに愛されて



「ひゃあっ……!」



突然、首元に感じた冷やっとした違和感。



な、なに⁉



びっくりして振り返ると、薄暗い照明の中に立ち尽くすリュウの姿が目に映った。



ドキン



「ほら、水分取っとけ」



そう言って差し出されたミネラルウォーターが入ったペットボトル。



首に感じた冷やっとしたものの正体はこれか。



「あ、ありがと」



そう言って受け取ると、フタを開けて口に含んだ。



ジャグジー付きのお風呂に感動してついつい長湯しちゃったから、実は喉が渇いてたんだよね。



なんだか今日は色んなことがありすぎて疲れたな。



眠くなって来ちゃった。



落ちて来る瞼に抗えなくて、あたしはそのままそっと目を閉じた。