はにかんだリュウを見て、胸が締め付けられる。
「ってなわけだから、今日から妃芽は俺の部屋に住めよな」
え……⁉
今、なんとおっしゃいました?
「え……と、どう、して?」
急にそんなこと言われても困るんだけど。
「嫌なのかよ?ずっと一緒にいるのが」
「い、嫌じゃないけど。心の準備が」
付き合ったその日から一緒に住むなんて、心臓破裂もんだよ。
ただでさえ、ドキドキしすぎておかしいのに。
「決定事項だから、拒否権なし」
当然のようにそう言い切ったリュウは、あたしの手をグイグイ引っ張った。
ちょっと待ってよ。



