「俺の前で堂々と浮気かよ?」 リュウの手が腰に回されて、勢い良く引き寄せられた。 思わず、手にしていたお皿とフォークを落としそうになる。 「う、浮気って……ただ、話してただけだよ?」 見上げたリュウの横顔は不機嫌そのもの。 「俺以外の男と話すなって言ったろ?」 「そんな無茶な……話し掛けられても無視しろって言うの?無理だよ、そんなの」 子どもみたいなリュウのヤキモチに、内心ドキドキしていた。 「必要以上に話すな」 ストレートに感情をぶつけられて、あたしは頷く他なかった。