「おっ押し倒してなんて....」



「嘘。咲音って見た目よりも大胆なんだね?」



否定しようとしても千架にそれを遮られる。



甘い千架の声。



うぅ!!


死ぬっ!!

心臓が破裂する!!



ドキンッドキンッ



「咲音....」



千架が甘く私の名前を呼ぶ。



「......っ」



千架も本当にドSだ。



三つ子の中で、最も優しそうで天使様なのに。


計算高すぎ。



私は今日も千架の腕の中で硬直することしかできなかった。