「お金が必要だからだよ....」



「それはうちで住み込みで働いてるじゃ〜ん」




わけわかんな〜いとか言って前をふらふら歩く尚紀。



それは借金返すためにだろ!!?


私には入院費とかいろいろいるの!!





「......じゃーさ。足りねー分払ったら咲音はバイトをしねーのか?」




「まーそーなるけど.....」




桃也の声は何かイタズラを考えてる子どものように無邪気。


そんな声に嫌な予感を感じる。




「咲音の時間を全部買ってやる。だからバイトやめろ」




嫌な予感的中!!




桃也から出た不吉するぎる台詞。




買われる?



私の時間を?





「桃也にしてはナイスアイディアだね」




千架が悪魔に見える。




「咲音の時間をねぇ....」




尚紀が変態に見える。






「ちょっちょっと待ってよ!!」





私、まだ了解なんて.....




「お前に断る権利はない」




桃也の台詞は私に釘をさす。