「お母さん」 お母さんは私を置いていったりなんてしなかった。 ただ、目を全く覚まさなかった。 白いベッドに横たわるお母さんを見つめる。 手術費や、入院費を出そうと銀行に行ったら、ほぼ残額は0。 おまけにいくつか借金まで背負っていた。 現実がこんなにも厳しいものだとは全く知らなかった。 お父さんもいなくて、こんな状況で私を育てて、お母さんはきっと大変だったに違いない。 なのに、笑い続けた。 「.....っ」 これは報いでしょうか? 何も知らない私への。