ーーーーーーー ーーーーー ーーー 「.....っ」 綺麗な女性がただ泣き続ける。 幼い私にとって綺麗なお母さんは自慢だった。 私の記憶の中のお母さんはいつも笑っていたけど、この日のお母さんだけは泣いていた。 白いベッドに横たわるお父さん。 お母さんはお父さんのベッドの横で泣き崩れる。 「裕太っ。裕太っ」 「ねぇ、お母さん。お父さんはどーしてまだ起きないの?」 幼い私の素朴な疑問。 泣き続けるお母さんの服の袖を引っ張る。