『これは命令だ!!お前は俺のメイドだろ!!?』 「.....っ」 揺れる。 私の揺れる想いを強く揺さぶる桃也の声。 「言えないよ....。私っ、」 涙が止まらない。 私は、弱い。 一人では何もできない。 『お前は十分頑張った。助けてやる。だから、言えよ』 「桃也ぁ...っ」 胸を押さえつける罪悪感。 罪を償う日々。 「××の店の前にいるっ」 『わかった!!待ってろ!!』 ブチッ 桃也は私の言葉を聞いて乱暴に電話を切った。