「咲音、あんまり無理しちゃダメだよ」 「言われなくても」 別れの挨拶代わりに交わされる言葉。 そして私たちはお互いが帰る道を歩き出す。 「あの子は本当すぐ無理するからね....」 栞の小さな声は咲音の耳には入らない。