チュッ



「っ」



優しく当たる千架の唇。



頬にチューされた....



「フフッ。消毒」



不意打ちはヤバい。



やっぱ、チューはいつまでたっても慣れない。



顔を真っ赤にする私を見て天使の如く笑う千架。



うう、可愛い。



「「千架ぁ....」」



千架の後ろから物凄く黒いオーラが見える。



「ふざけんなよ?千架」



「あはは」



眉間にたくさんシワをよせている桃也に、無表情にただ笑い続ける尚紀。



「おっ落ち着くのだ!!諸君!!」



未だ千架の腕の中の私は今にも喧嘩しそうな三つ子を止めようと千架の腕の中から出ようとする。



が。



「咲音は僕のだからいーの」



ギューッ



ガッチリ抱き締められて出られない。



「はっ離してよ!!千架!!」



「嫌がられると余計離したくなくなっちゃう♪」



叫ぶ私に悪魔の如く笑う千架。




悪魔だ!!


悪魔が現れた!!