「ふっ。メイドごときでここまでやるんだね。面白いものを見せてもらったらよ」



歪んだ笑顔を私たちに向けると、SPみたいな人たちに手を引かれこの部屋から出ていく來。



「咲音!!」



「....っ」



ベッドに拘束された私のところへ慌てた様子で駆け寄る桃也。



もう、來はこの部屋にいない。


側にいるのは、みんなだ。



安心して涙が溢れそうになる。



「尚紀ぃ、桃也ぁ、千架ぁ....」



ああ、三人の顔を見ると安心する。



「くそっ。外れねぇ」



ガチャガチャッ



「ま、カギを使わないと外せないでしょ〜」



私の両腕を拘束する手錠。


それを無理矢理外そうとする桃也にそれをダルそうに見ている尚紀。



正直、無理矢理外そうとされると痛いのですが。