囚われの身のメイド様!!?〜いじわる三つ子の甘い檻〜





咲音が違法な店で働いている情報を得たときもそうだった。




「今度はどんな無茶をしたのかな〜」



咲音って本当に面白い。



桃也と尚紀は物凄く心配してるけど、僕は面白くて仕方ない。




咲音がやらかすことは桃也や尚紀が心配するほど、おおごとじゃないからね。




「お前は真のドSだな。末っ子の癖に」



ニヤニヤ笑う僕をため息混じりに見つめる桃也。




「桃也って本当バカだよね。三つ子の中で一番。いや、世界で一番」




三つ子だから、末っ子とかあんま関係ないでしょ。



僕の台詞を聞いて、「は?お前喧嘩売ってんの?」とか言っていたのに、



「世界で一番ねぇ....極めるか」



なんて言ってきた。




バカだ。


コイツ本当にバカだ。




「極めとけよ」




黙っていればクールに見えるのに。



残念な奴とはコイツのことを言うのだろう。


自分の使い方がわかっていない。