「え?これだけで?三つ子にもっといろいろとヤラれてるんじゃないの?」
顔を真っ赤にする私を見て、おどけた感じで笑う來。
てか....
「ヤッヤラれるって....カタカナ表記するな!!」
カタカナ表記をすると意味が違ってくるでしょーが!!
「え?何で?何でぇ〜?」
叫ぶ私の前でニヤニヤ笑う來に殺意を覚える。
この笑い方は絶対意味がわかっている笑い方だ!!
そして、三つ子と同じ匂いがするぞ!!コイツ!!
「もういい!!」
三つ子と同じなら余り、深く関わらない方が懸命だ。
來にくるりと背を向けてさっさと歩き出す。
「あれ?もう終わり?まだ聞きたいことがあるんじゃないの?」
そんな私の横を歩き出す來。
「別にないし。てか、着いて来ないでよ?」
なぜ、コイツは着いてくるのだ?
余り、関わりたくないのだが。
來が着いて来れないように速歩き。
が。
「あるでしょ〜?三つ子のこと探しているんじゃないの?」
私の速歩きに普通に着いて歩く來。
な、普通に横を歩くなよ!!



