「あっ咲音ちゃん」 困り果てた私に話しかけて来た人物。 それは..... 「っ!!」 誠実美少年!!? なぜ、ここに!!? 水族館で出会った誠実美少年が私の目の前で微笑んでいた。 「誠実美少年じゃなくて、桜沢 來ーサクラザワ ライー。桜沢財閥って聞いたことあるでしょ?」 「アナタはエスパーですか?」 私の思考回路を読み取り、答えるとは。 この男、恐ろしい。 つーか、桜沢財閥? 「エスパーじゃないよ。咲音ちゃんが普通に喋っていたことに答えた....」 「あの桜沢財閥ぅぅぅぅぅ!!?」