「あ、あの...すみません!!」
「いえ、お気になさらないでください」
深々と頭を下げる私ににっこりと微笑む影野さんが仏さまに見える。
ああ、優しい!!
何て優しいお方だろう!!
ドS三つ子とは大違い!!
「さて、尚紀様、桃也様、千架様。行きますよ?」
ゴホンと軽く咳払いしてドS三つ子に声をかける影野さん。
そんな影野さんに三つ子はと言うと....
「仕方ないなぁ〜」
ダルそうにそう言って歩き出す尚紀。
「別に遅刻しても大丈夫なんだけど」
こちらも同じくダルそうな桃也。
「....チッ」
そして最後は悪魔、千架。
みんなダラダラと歩き始めた。
やっやっと学校に行ったか〜。



