チュッ




「いってきます」



「.....っ!!?」



私を意地悪な笑みで見つめる桃也が今やったこと。


頬にチュー。



「「桃也〜」」



フリーズ中の私の耳に入るドス黒い声。



私の隣にいる桃也をすっごい黒い表情で睨んでいる尚紀と千架。




「フッ、悔しいならお前らもやればいいじゃん」



そんな二人に勝ち誇った顔でニヤリと笑う桃也。



やーめーろー!!

事態が悪化してしまう!!



「とっ桃也!!なっなななな、何てことをっ!!」



「お前は俺のメイドなんだから何されてもいーんだよ」



「よくねーよ!!」



意地悪く笑う桃也に叫ぶ私。



何なんだよ!!

こんの、ドS!!



ピトッ



「ひゃっ!!?」



私の頬に細い指が触れる。



なっ何!!?