「咲音?何ぼーっとしてるの?」
「.....本当、黙っていれば天使なのにね」
私の横でにこにこ笑う千架は本当に天使。
悪魔の本性なんて全く感じない。
「失礼だな〜。僕は何をしても天使級に可愛いよ」
キューンッ
首を少しかしげて頬を膨らます。
お姉さんをキュン死にさせる気かっ!!
「うん!!天使級に可愛いっ!!」
「じゃあ、手繋がない?」
「うん!!」
にこにこ笑う千架は私の返事を聞いて私の指に自分の指を絡ませる。
はて?
何故にこんな状況に?
手....手を繋いでる!!?
「はっ離して!!」
何だか恥ずかしい!!
ブンッと勢いよく手を振る私。



