「研究?」

クランはうなずいた。

「ヤツの遺伝子を俺の細胞に導入してみたんだよ」

素奈多は、ほう、と息をついた。

「また……わかんないこと言って……。そっか、クランは先輩のクローンだから、ほんとは頭いいんだ……」

ほんとは、のあたりでクランは失笑した。

「とにかく、それで、テロメラーゼとかいう酵素が働くとテロメアが回復するらしいってわけ」