イライラしている様子の中学生は、チッと、軽く舌打ちをするとギロリと私を睨み付けてくる。
しかし。
「友達の弟よ。あなたね、何にキレてるのかしんないけどこんな小さい子に怒鳴りつけるなんて…八つ当たりもいいところだわ」
と、私も負けじと言い返した。
「…っ!でしゃばってんじゃねーよ」
おそらく図星だったのだろう。
中学生は顔を真っ赤にして苛立ったように
そう言うと、突然ドンッと、私の肩を押してきた。
あまりにも急なその行動に、私の身体はバランスを崩し、思いきり地面に尻もちをつく。
「…いった…」
「萌花お姉ちゃん…大丈夫?」



