「紅葉遅くなって悪かったな…ってあれ?紅葉、この人は…?」 不思議そうに紅葉くんに向かってそう尋ねる楓先輩。 …やばい、カッコいい。 はじめてこんな間近で見る先輩に私は戸惑いを隠せなかった。 しかも、認識してもらったし…! 「お姉ちゃんはね、ボクが転んだ時に助けてけれたんだよ」 そう言って、にこりと楓先輩に向かって微笑む紅葉くん。 まさか、楓先輩が紅葉くんのお兄ちゃんだなんて…すごい偶然だ。