「うわぁ、いたかったね。ちょっと血も出てるし…ほら、水道の所行こう?お姉さんが連れてってあげるから」 そう言って、私が優しく微笑み手を差し出すと。 「う、うん…。おねえちゃん、ありがとう」 さっきまで強がっていた男の子は、おずおずと手を出してきて、私の手をギュッと握ってくる。 私は、急いで男の子を公園の水場につれていくと、膝のケガをしている部分の砂を水で洗い流し、ハンカチで軽く拭いた。 そして。 持っていた絆創膏をペタリと貼ってあげた。