「…じゃ、今度からもっと積極的にいかしてもらいますから覚悟しといてくださいね、あさみ先輩?」



「…あんた、いつもとキャラ違いすぎ…じゃない…?どうしたのよ、急に」



「別にオレ可愛いキャラってわけじゃないですよー?あさみ先輩みたいなタイプは可愛い後輩キャラが好きかなって思ってたから演じてただけですし、先輩が強引な感じをお好みならそっちでいきます!あ、先輩チョコレートありがとうございます、大事に食べますね」


「……っ!?」
  

未だに絶句する私を置いて、本田侑都は機嫌よくサッサと、自分の教室に戻っていく。


…う、嘘でしょ…。


思いがけないカミングアウトに、目を見開いて驚く私は、現状を整理するのに時間がかかっていた。