「な…、ちょっと…いきなり何するの!」 ゴシゴシと、自分の頬を制服の袖で拭いながら、慌てて彼の側を離れた私。 たぶん、顔は真っ赤だろう。 やめてよ、免疫ないんだから…! バクバクと、鳴り止まない心臓の音が相手には聞こえないかと冷や冷やしてしまう。 「ふ〜ん。そんな反応してくれるんだー!あさみ先輩って、じつは強引なほうが弱い感じですか?」 本田侑都は、チラリと舌をだしながらそう呟いた。 コイツ…全然悪いと思ってないうえにキャラ変わってるから!