内容知りたいんですよ!
「あたし、何かしたんですか?」
「あぁ、したといえばしたね」
「ひぁ!?ホントに!?いつですか!?」
「朝かな」
「朝!?」
朝の出来事を思い出してみる。
たしか、朝といえば……柴ちゃん?
まさか、あの柴ちゃんに触っちゃいけなかったとか?
原因がわかったなら、さっさと謝って解放してもらおう、そうしよう。
「すみません!柴ちゃんが可愛すぎてどうしても抱きつきたくなっちゃって!」
「柴って誰」
凄まじく低い声でそう聞き返された。
え、あ、え……?
あれ、違った?
飼い主とかじゃなかった?
お怒りでいらっしゃる?
「あの、柴っていうのは、柴犬でありまして……」
「あぁ……犬の方か。まぁその辺に近い話だからおいで」
「……あの」
「来い」
「はい!」
脅された……!?
なりゆきであたしは彼について行くことになりました。
でも柴ちゃんの時、だよね?
何かしたかといえば、抱き付いてもふもふしたくらいしか思いつかない。
一体あたしはなんで呼ばれたんだろう?



