「あ、あのさ…」




「ん??」




テレビを見ていた俺はみのりの顔を見た。




「花火終わった後さ…、
家に来たら過去の事話すって言ったよね?」



「…あぁ、そう言えばそうだったな」




多分、話してほしいんだな…。




「聞きたい?」





顔を伏せていたみのりは、
ゆっくりと顔を上げ「うん」と答えた。



「俺だって、聞いてほしかったんだ。
だから、そんな顔するな」



今にも泣き出しそうな顔のみのりに
ニコッと笑いかけ、頭を撫でた。