向日葵のような笑顔の君へ

「今日は楽しかったね♪」



「そうだな」





俺はみのりの手を握り、
空を眺めた。



いつも見てる夜空なのに、
みのりと見る夜空は輝いて見える。





「菫さん、いい人だな」




「菫さん??あぁ!!お母さんのことか!!」




「そう」






お母さん、なんて呼ぶと、
あいつの事を思い出す。





「私も春のお母さんに
会ってみたいな~」




そう言うみのりを横目で見た。



それは、無理だな…。




「それは叶わない事だな…」




「なんで??」












「…俺の母さんはもう、いないんだ」