ーガチャー
「春君。ジュース飲む??」
「はい」
「んじゃ、そこに座っててね~」
俺は母親が指を指した
ソファに座った。
「はい。どうぞ」
「ありがとうございます」
俺はオレンジジュースが
入ったコップを受け取った。
「ねぇ、春君」
母親は俺の前にあるソファに座り、
真剣な目で見てきた。
「はい」
「みのりの体の事は知ってる??」
「知ってます」
「そう…。それでも、
みのりと付き合ってくれてるのね」
「俺は……、
みのりじゃなきゃ駄目なんで…。
それに、体が弱くてもみのりはみのりなので」
俺がそう言うと、母親は
優しく微笑んだ。
「ありがとう。春君。
春君になら、みのりを任せれるわ」
母親は俺と同じオレンジジュースを
一口飲んだ。
「そうだ。私の事は菫さんって
呼んでくれる?
それか、お母さんって」
「え。あ、はい」
お母さん………か。


