向日葵のような笑顔の君へ

「楽しかったね!」




「そうだな」





俺達は祭りが終わった後、
河原に来ていた。




「ねぇ、春。空きれい」



「ほんとだ…」




暗闇に浮かぶ三日月。
散りばめられた星たち。


ほんとに綺麗だ…。







俺は隣にいるみのりを見た。

三日月に照らされてる横顔は
綺麗だった。




俺の視線に気づいたみのりは、
俺の方を向いた。


沈黙が続き、
俺が顔を近付けると目を閉じた。


そんなみのりの唇に
優しく、重ね合わせた。





そして、唇を離すとみのりは
俺の胸に顔を埋めた。

みのりの背中に手を回し、
ギュッと抱きしめた。