向日葵のような笑顔の君へ

「だから、友達なんてできなかったし、
もちろん、好きな人もできなかった。




それに…好きな人できても…
ほら、私病弱だしさ、迷惑になるし、
嫌いになると思うし…」







話しながら小刻みに
震えるみのりの肩。





「それに、私は将来絶対に
邪魔者になる…。
いつ倒れるか分かんないし、
病院だって、定期的に
行かなきゃいけないし…
入院だってしなきゃいけない…。


そんな私を好きになる人
なんていないでしょ??

だから…好きな人できても、
諦めようって決めてたんだ。
けど…けどね…」





みのりは俺からそっと離れ、
俺に顔を向けた。


ポロポロと零れてく涙。
だけど、目は真っ直ぐで
俺をちゃんと見つめてる。





「想いだけは伝えようって、
決めてたんだー‥」





ニコッと笑うみのり。


そして、大きく深呼吸して、
何かを決意したような顔になった。