アタシの大切な宝物。 それがこの紙切れ。 もう時間がたってしまって、少し鉛筆の文字が擦れて、見にくい。 「せんせ〜い、めちゃ可愛いやん。おれと付き合ってくれへん?」 隼人からもらった初めてのラブレター。 「おれって、少し、いけてるとおもわへん?」 アタシがこの学校に赴任してきて、まだ3日目のことだった。 この日から、隼人の机の中には、アタシ宛てのラブレターでいっぱいになっていく。